これだけはおさえておきたいデザイン・レイアウトの基本のき

私が以前所属していた団体で最初に担当していたことが、チラシや冊子の制作です。それまでは編集はやったことはあっても、デザインやレイアウト(DTP)をやったことがなかったので手探りのスタートでした。デザイン・レイアウトの素人による、NPO/NGOの広報の現場で使えて、知っておくと良いデザイン・レイアウトの基本の「き」を整理してみました。

 

レイアウト

店舗の商品陳列棚を眺めるときには目線はZ型に動きます(いわゆる「Zの法則」)。チラシを隅々まで読んでいただくために、【イメージ図1】のようにZ型の目線を意識してレイアウトすることが基本になります。

左上から目線が始まることが多いので左上には発信者の情報(ロゴなど)を配置し、目線の最後になる右下に問い合わせ先(団体名、住所、電話番号、メールアドレス)を配置します。目線は写真を追うとも言われますので、Zの目線上に写真を配置するのも効果的です。フォントや色で伝えたいことを目立たせる作業をする前にレイアウトを工夫しましょう。

【イメージ図1】横書き/陳列棚

 

なお、横書きでもウェブサイトの目線は【イメージ図2】のようにF型ないしE型になると言われています。

【イメージ図2】ウェブサイト

 

チラシの場合は横書きが中心になると思いますが、会報や報告書など冊子であれば縦書きという選択肢もあります。日本語は横書きより縦書きのほうが読みやすいと言われています。読み応えのある長めの記事であれば、縦書きも検討しましょう。横書きのなかに縦書きがあると違和感がありまが、縦書きのなかの横書きはあまり違和感がありません。本文が縦書きでも、写真のキャプションは横書きになることが多いです。

伝えたいことが多すぎて、隙間なくびっちり文章で埋め尽くされたNPOやNGOのチラシを見ます。気持ちは大変よくわかりますが、読みづらくなるので、改行やスペース、小見出しなど意識的に入れていくといいと思います。スペース(空白)があることで、デザインに余裕が生まれ、誠実や信頼などのおとなな印象を与えることにもつながって行きます。

 

フォント

フォントは1種類か2種類に限定します。あまり多くのフォントを1枚のチラシに使用すると、統一感が欠けて読みづらくなるだけでなく、印象が幼稚になります。ワードのアートワークのような装飾は目立つかもしれませんが読みづらいこともあります。目立たせたいキャッチコピーやタイトルなどのメリハリは文字の大きさ(ポイント)や太さ(ウェイト)でつけます。

私の場合、フォントの印象で明朝系とゴシック系は使い分けていました。明朝系は新聞やビジネス文書で使われることが多いためフォーマルな印象を与えます。一方、ゴシック系はカジュアルな印象を与えます。ただ、明朝系は文字が小さいと読みにくくなるので注意が必要です。写真のキャプションなどの小さい文字はゴシック系にするなどの配慮は必要です。

 

配色

最初から多くの色を使うより、1色ずつ徐々に増やししてく方がいいと思います。最初からたくさんの色を使うと、どこを読んでいいのかわからないチラシになってしまいます。チラシの作成途中でモノクロ印刷してみて、色がなくてもどこを読めばよいのか伝わるか確認するのもひとつの方法です。団体のイメージカラーや季節の色(春のピンクや夏の青、クリスマスの赤と緑など)をベースにして、ポイントになる箇所だけもう1色足すくらいのイメージでいいと思います。

 

デザイン・レイアウトの上達の近道は、とにかく他団体のチラシや冊子など制作物を集めて、いいなと思ったものを真似ることだと思います。アースデーやグローバルフェスタ、エコプロダクツ展など大きなイベントに行けば、NPO/NGOの制作物だけでなく企業の制作物も手に入れることができます。書店やスーパーやコンビニにもデザイン・レイアウトのヒントがあります。デザインはPC作業ですが、上達するために積極的に外出してほしいと思います。

写真については、以下の記事をご覧ください。

誰でもできるプロぽい写真の取り方

2016.09.20